守護聖人

BBCのサイトを読んでいたら、「彼は私の守護天使だと信じる」という人がいた。

 

先日のインドネシアの大地震で、旅客機のパイロットが航空管制官に感謝の意を込めてツイッターなどで語っているとのこと。

地震でほとんどの人が逃げた中、その管制官は着陸しようとする航空機に対して、地震状況を伝えるなどで最後まで交信し続けた。結果、航空機は危機を回避し、逃げ遅れた管制官は・・・死んだ。

 

東日本大震災でも、最後まで避難を呼びかけて、命を失った市役所の広報担当者がいた。

 

実は、久しぶりに昔のゲーム機を遊んでいたのだが、DQ9:星の護り人 のことを思い出してしまった。

 

単純に、guardian-angel という言葉が過去の連想を呼び起こしたという話なのだが、守護天使、あるいは守護聖人が実在するとしたら、彼らのような人を言い、うがった見方をすれば、誰でも、そのような状況下において、自分の責務を果たして他人を助ける結果を現実化することができるという事でもある。

 

有名な哲学者が、あなたのその手は溺れようとする人を助けることも出来るが、罪のない人を殺すことも出来る、などと言っていたが、いつかは誰かを助ける人間を演じたいと願うのが人間。しかし、いつか誰かを殺す役を演じたいと願う人は稀で、条件によっては自動的にやってしまう行動なのかもしれない。

 

サターンは堕天使とも訳されるが、元は同じように羽根を背中に持つ天使だった。

参照:

www.bbc.com