混血だから日本から出てくる価値がある。

 大坂なおみさんが全豪オープンで優勝した。

 何だか浮かれてしまったが、世界の報道関係にはどう表現されるのかと気になって、ネットをさまよってみた。

 悪く言うサイトは見当たらなかった。私にとっては嬉しい話ばかり。

 一部の日本のチャットで批判的な言葉が見当たったけれど、いつものネトウヨの雑言に過ぎない。本当に日本人かなど、疑いのないことにケチを付けたがる人は居なくならないから、不愉快だけれど仕方ない。

 Japanese princess of tennis テニスにもプリンセスが日本に出来た感じ。

 The number one from Japan  日本からナンバーワンが出たぞ。

 一つ、weired and wonderful Nomi's world とあって、変だな?と一瞬思ったけど、the crowd laughed, and fell in love with Osaka と続いていて、スピーチに驚いた話だった。

 スピーチに関しては、通常はボランティアや会場係、チームスタッフに対する感謝の言葉は無いけれど、彼女の謙虚さの表れだろう目に映る人すべてへの感謝の言葉に、結局は彼女を愛してしまう、という素晴らしい礼賛だった。

 ともかく20代前半のトッププレイヤーが待たれていたところに現れた選手が、とてもチャーミングで、謙虚で、幸運の星も持っていることに喜びで迎えられたのが素晴らしい。

 欧米でなくアジア、日本からチャンピオンが生まれること。世界のたくさんの人種がある中、混血のプリンセスが日本から出てきたことが世界の報道に、とても喜ばしいことだと受け容れられている。

 そういう意味では、ホワイトウォッシュした日清食品の表現は極めて残念だ。なんで白くしたのか、本当に不思議な感覚に思える。

 

 世界中から肌の色を含めた称賛を得ているのに、なんで細工をするのか。非難されてしかるべきことだ。

 いずれにせよ、日本が誇る世界チャンピオンが、とても日本人的で謙虚な発言をして、世界から愛される彼女、大坂なおみであることに私は喜びを伝えたい。

 

 ワシントンポストなどは、彼女のような謙虚さが今の世界には必要なのだ。と一言付け加えていた。この付け加えにも私は賛成する。

 余計な一言を私もつけるとしたら、錦織選手も人々の心に伝えるインタビューが出来ると良い。悲劇のヒーローは日本では受けるだろうが、余所では要らない人間。幸運は欲しいが悲運は要らないのだ。