3.14と言えばパイ、紀元前のギリシアやインドで「3と少し」とされたもので、少し前の日本の小中学校でも同様の表現でした。しかし、中国でもインドでもギリシアでも、紀元前数世紀の時期に、円周と直径の比率だけでなく、円の面積もπ×ｒ×rと分かっていたらしい。
アメリカの14日にgoogleは同社の日本人技術者、岩尾はるかさんがπの計算をして31兆桁＝31,415,926,353,897桁の数値を得たという。まあ、ＮＡＳＡが月へアポロ11号を送り、帰還させた時に使った軌道計算でも15桁(上記の桁数値)で十分だったというから、研究目的以外の用途は少ないだろう。
この成果で驚くべきことは、クラウド・コンピューティングで実現したことだ。彼女の手元には市販品のXeonのＣＰＵ、Skylakeプロセッサ4個で十分だった。これでクラウド・インスタンスを用いてGoogleの96vCPUのマシンを動かし、オンラインで情報をやり取りして世界記録を出したことは、一般人がスーパーコンピュータをインターネット経由で利用できることの証明であり、その機能が素晴らしいという事でもある。
πの計算は、数兆桁のデータを使って計算を進めることが最大のテーマ。半導体上のメモリーを最大限に使うので、最後の一桁は一桁の計算結果を出すだけで十日間使った。その計算時間中に通信障害などが一切起きない信頼性をも証明している。
2017年10月の記者会見ではGoogle側のマシンは一時間の使用料金が4ドル95セントであり、世界中からインターネットでつながる。アクセス状況にボトルネック制限が起きるだろうが、マシンは10ペタバイトのデータ(米国立図書館の資料全てが9ペタ)を扱え、超高速で処理させることが出来る。
パイの計算で世界記録樹立という結果ではなく、その手段がすごい。筑波大学でクラウド・ストレージ、コンピューティングを研究した結果を米国で現実化した。
日本にも神戸の京などのスーパーコンピューターがあるが、誰でも市販のPCやプロセッサで「インターネット経由でも」利用できるようにし、世界最高記録を打ち立てられるネット環境を提供したGoogleはユーザー指向の素晴らしい会社だと思う。
次の可能性は、離れた所にあるスーパーコンピューターを複数使うことだろう。この技術革新は、スーパーコンピュータを革新するよりも凄い将来をもたらすかもしれない。
資金の潤沢な米国投資銀行などはスーパーコンピュータを自前で持っている所もいくつかある。これをGoogleが束ねて融通しあったら・・・全世界の経済、投資関係は米国に牛耳られるだろう。
ビッグデータがどうこうという時、岩尾さんの出した革新技術の実証が世界の最先端となるかもしれない。
*コカイン、処方薬のオーバードーズ
コカインはヘロインなどと比べて効果がすぐに切れるため、一日に何度も使うことになりやすいとされます。
すると、簡単に中毒者となりやすく、多数回使用が続きやすいため、米国の公表された人数では2018年一年で一万五千人以上が死亡しており、統計に入らない死亡者がまだ多数いるとされています。日本では1万2千人くらいが摘発されました。
米国では処方薬による薬物乱用がコカインを越えるようになっており、医薬流通企業や医療機関からの横流しなどが問題となっています。
不法に流通する麻薬類は暴力団や外国人ギャングの資金源となっています。一日何度も使いたくなるコカインは特に彼らの組織を助けることになります。
メデジン・カルテルなどの流通マフィアが米軍によって壊滅されたことがありますが、コロンビアなどの密林の中で作られる毒性の強いコカ・ペーストは安易に作られ続け、地下に潜ったギャングがそれを集め密輸しています。
先月末や今月12日にも医薬品の横流しが摘発されましたが、公表しない局所麻酔薬としてのコカインも捜査線上に上がっているはずです。表面的な発表以外に、見せしめ、警告の意味合いでの報道と見た方が良いでしょう。
今後、鎮痛剤とか精神作用剤が横流しされ、脱法ドラッグなどと共に死亡者を増やすことにならないよう、横流しを厳重にする必要が高まったと言える。
まあ、あの狭いガザをよくも爆撃するもんだ。15日の欧米メディアが報じている。攻撃ヘリ、爆撃機、戦闘爆撃機を総動員。ネタニヤフのやる事は無慈悲としか言いようがない。民族浄化で支持率回復狙い。
類は友を呼ぶ。トランプ、ネタニヤフ、モディ、プーチン、あべ。
