タンカー襲撃報道はおかしい。恣意的だ。

昨日はホルムズ海峡の事件を多くの国の報道で確認していた。日本のラジオで聞いたのはネットで最初に目にして2時間ほど後だった。

実は女子ワールドカップの状況を各国の報道を調べて確認していたら、ノルウェーやドイツ、フランス(ワールドカップで対戦があった国々)にの新聞社などでオマーン湾で二隻の船が遭難信号を出したのでカタールの米海軍第五艦隊が支援に向かったと言っていた。そして、アルジャジーラはイランの海上警備艇が二隻の乗組員全てを救助したと伝えていた。

ノルウェーでは船主がシンガポールへナフサを運ぶ途中だったと語っていたが、操作していたのはマレーシア人たちだった。動かなくなってはいるが沈む可能性はないはずだった。そしてもう一つは台湾の輸送船がメタノールを台湾へ運ぶ途中だったと言っていた。魚雷のようなものが右舷中央部あたりに命中して火が出たとの報告で、他の船室にも引火すると沈む可能性があるとのこと。

日本のラジオ音声でその話題が出て1時間ほどで確認すると、イギリスやアメリカの新聞、テレビもそれをネットで伝え始めていた。

一部の放送局はついでに安倍首相がイランで会談をしていたと伝えたが、その放送局は昨日は、安倍首相が何をしに行くのか全く分からない、トランプさんと安倍さんの選挙対策ではないかなどと伝えていた会社だ。あまり好意的ではないが、真っ直ぐな意見を伝えるので信頼はおける。そこでは、やはり台湾の海運会社所有のコクカ・カレッジャス号がシンガポールの運航会社が運用していたとしていた。

しばらくすると対イラン強硬派のポンぺオさんが待っていましたとばかりにイランを非難。欧州の報道では容疑者は分からないと言っていた。

5月13日の4隻が襲撃された時、アメリカはイランだと言い、サウジはイエメンだと言い、イランはオマーンだと言い、イスラエルがしばらくしてからイランだという。このパターンは変わらない。

日本での報道を見ると、日本のタンカーがやられたというが、ほかの国の報道は日本のタンカーなどとは言っていない。台湾籍の石油化学製品を運ぶ貨物船と言っている。

 

さて、『日本へのタンカー』と日本の報道が発信する事の理由は何だろうか。

他の報道では台湾の石油化学工場へ運ぶメタノールと言っている。タンカーではないと。もちろん日本へとも言っていない。

そして、その夜、日本のコクカが自社の船であると声明を出すが、CEOは台湾である。何かの意図を感じる。