名古屋市長は忖度したのか?

 城郭復元にエレベーターの話題が名古屋に飛び火しているらしいが、河村市長は首相の言を忖度したのかなと一瞬思う。

 しかし、元はと言えば独自の考え方を持って設置しないとするもので、何ら自分の主張を変えた訳ではない。

 

 単純に行き詰まり打開に首相の言を引用しただけだろう。「渡りに船だ」と用いたのだろうが、しかし彼の政治姿勢は寄らば大樹の陰というものだったのだろうか。そうであれば、自らの主張を持っているのかどうかも怪しくなってくる。反対派に勢いを与える発言でもあろう。

 よくある「金魚のうんち」的な取り巻き議員、取り巻き役人に過ぎない男だったのか。

 そのような疑問が名古屋市民に不可解な感情となって残るだろう。

 

 首相の言は彼の言葉に力を与えるものだろうか、それとも、それを借りることで「虎の威を借る狐」の化けの皮が剥げようとしているのだろうか。あるいは虎の言に震え上がる子ウサギに過ぎない忖度の人物なのだろうか。

 

 歴史に名を遺す政治家は同時に哲学者でもある。何だか本来の河村市長の姿勢、思想が安っぽく感じてしまう。