outbound 金遣いがちまちま 国の実力の変遷を表してる
更新日:2025年08月14日
1964年の海外旅行自由化以来、海外旅行者数はおおむね増加傾向であったが、2001年はテロの影響、2003年はSARS、イラク戦争の影響で大きな減少がみられた。2011年は東日本大震災の影響が懸念されたものの、連続で増加し、2012年には過去最高を記録した。2013年以降は減少が続いていたが、2016年に増加に転じ、2019年は2000万人を突破し、過去最高を記録した。
2020年からのコロナ禍による減少を経て、2024年は前年比35.2%増で1000万人台増まで回復したが、2019年比ではまだ十分な回復には至っていない
年 日本人出国者数 (人) 伸び率 (%)
1964 127,749 27.7
1965 158,827 24.3
1966 212,409 33.7
1967 267,538 26.0
1968 343,542 28.4
1969 492,880 43.5
1970 663,467 34.6
1971 961,135 44.9
1972 1,392,045 44.8
1973 2,288,966 64.4
1974 2,335,530 2.0
1975 2,466,326 5.6
1976 2,852,584 15.7
1977 3,151,431 10.5
1978 3,525,110 11.9
1979 4,038,298 14.6
1980 3,909,333 -3.2
1981 4,006,388 2.5
1982 4,086,138 2.0
1983 4,232,246 3.6
1984 4,658,833 10.1
1985 4,948,366 6.2
1986 5,516,193 11.5
1987 6,829,338 23.8
1988 8,426,867 23.4
1989 9,662,752 14.7
1990 10,997,431 13.8
1991 10,633,777 -3.3
1992 11,790,699 10.9
1993 11,933,620 1.2
1994 13,578,934 13.8
1995 15,298,125 12.7
1996 16,694,769 9.1
1997 16,802,750 0.6
1998 15,806,218 -5.9
1999 16,357,572 3.5
2000 17,818,590 8.9
2001 16,215,657 -9.0
2002 16,522,804 1.9
2003 13,296,330 -19.5
2004 16,831,112 26.6
2005 17,403,565 3.4
2006 17,534,565 0.8
2007 17,294,935 -1.4
2008 15,987,250 -7.6
2009 15,445,684 -3.4
2010 16,637,224 7.7
2011 16,994,200 2.1 大震災
2012 18,490,657 8.8
2013 17,472,748 -5.5
2014 16,903,388 -3.3
2015 16,213,789 – 4.1
2016 17,116,420 5.6
2017 17,889,292 4.5
2018 18,954,031 6.0
2019 20,080,669 5.9
2020 3,174,219 -84.2
2021 512,244 -83.9
2022 2,771,770 441.1
2023 9,624,158 247.2
2024 13,007,282 35.2
伸び率にマイナスの時期が結構長い。失われた○年とほぼ一致する。
2025年実績は1994年、2003年と同等のレベルのままだ 日本人の財布は大きくなってない
年別訪日外国人数推移202512
×1000人
1989 2830
1990 3236
1991 3533
1992 3582
1993 3413
1994 3461
1995 3345
1996 3837
1997 4213
1998 4110
1999 4436
2000 4754
2001 4772 NY 同時多発テロ
2002 5237
2003 5212 SARS 韓国、中国 イラク戦争フセイン崩壊
2004 6136
2005 6728
2006 7334
2007 8340
2008 8351
2009 6790
2010 8611
2011 6219 東日本大震災
2012 8358
2013 10364
2014 13413
2015 19737
2016 24040
2017 28691
2018 31192
2019 31882
2020 4116 新型コロナ3月~
2021 246 新型コロナ~
2022 3832 新型コロナ~5月
2023 25066
2024 36870
2025 42664
私的分析
日本人の所得は世界的GDPの伸びに比べ増えていない。国民の所得が増えないから他国のインフレに対して旅行先に海外を選べなくなる。
所得が増えず物価が上がらずデフレ傾向で企業はさらに賃金カット、コストダウンに走り、中国やベトナムなどに生産を委託し生産技術を移転した。
賃金カットは正規社員を減らし麩正規社員の雇用の開放により賃金上昇に歯止めがかかった。それにより、個人の海外旅行は増えず、マイナスになる年も多くなった。
一方、インバウンドが伸びる要因となった国は中国、韓国、台湾、香港など日本が得意な製造技術を生かして伸びた国である。成長のカギを手にしたのだろう。
コロナで極端に入国人数が減ったのはこの4か国で同時に流行ピークが来た。
2024~のインバウンド増の国はアジアの回復と欧米の安定した増え方による。アジアの躍進国と欧米の収入増加が日本と相対的に大きく、円安とあいまって遠い国へ行くチャンスとなったのだろう
日本人は貧乏になった。
製造技術の海外漏出で強みがなくなってきている。
元は安く物を作り利益をため込む企業の目論見である。国内では非正規社員や海外労働力をふやし、海外では技術力を相手国へ譲りながら安く商品を手にする。つまり自国の強みを手放し利益率を下げてきたわけである。これでは海外旅行など行けなくなる。
極端な例でいえば、産業スパイ、人材買収、麩正規社員の製造業、サービス業への拡大がある。正規社員で固めた技術の固定化年功序列のメリットが欧米でいわれる中、日本は目先の小銭に翻弄されていた。
国の形、国民の本質的福利、将来への強みをどこに作るかが不明確になってしまった。急いで改善が望ましい