首里城の火災に、日本人のモラルを見る

首里城が燃え落ちる映像が衝撃的だった。

日本の大事な遺産が燃えている光景は辛かった。

 

県知事は残念であることを述べるとともに即日、必ず復旧すると宣言し、復興基金の募金口座を開設した。

パリでノートルダムが燃え落ちた時、同じようにパリ市長が復旧を誓い、基金を開設した。私たち、世界遺産を擁する国民は同じように復旧を願うものだ。

 

自分が火をつけたとか、誰かが火をつけたとかのデマが流れるのが日常化している日本。何と嘆かわしい事か。

事件や事故がある度に、それを話のタネにしようとSNSを悪用する人々、ヘイトスピーチに用いる悪い人々、モラルのない日本人には本当にがっかりする。

 

あの建物は世界遺産ではないと、一人が知ったかぶりをすると、それに呼応して、な~んだと軽んじる言葉を広げる浅はかさ。大事な日本の遺産、遺構を焼失していることを忘れ、悲しむ人々を馬鹿にするようにもなる。

 

民主主義は人権を無視したり軽んじることを許さないものだ。お笑いのボケを笑っても馬鹿な言動を笑いはするが、その人を馬鹿にしたり人権を傷つかるようなことを言ってはいない。誹謗と中傷は育ちの悪い人々が間違ってやってしまうこと。

嘘や軽蔑は相手を軽んじる。場合によってはその責任を問われるべきものとなる。

常に信頼のおける情報源を用いたいと思う。

 

首里城が焼け落ちたニュースは世界の多くの国の新聞社や放送局が報道している。英国国営放送BBCは「日本国民の世界遺産の誇りある首里城が焼け落ちた。500年の歴史ある世界でもまれな遺産は、第二次世界大戦の歴史の中を含め何度か焼失したが、彼らはこれまでも必至で守ってきた愛情をもってきっと再建する」と伝えた。各国の首脳は遺憾を伝え、一部の国からは支援金の提示もある。

世界の大事な遺産が燃えてしまった。わずかな支援金を出すくらいしかできない。非常に残念だ。